top of page

【vol.62】バンクーバー、商業施設の終焉か?「舵を切った」都市開発

  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

緑豊かな都市計画で知られるバンクーバー、世界の住みたい街ランキング上位の常連である。市内はニョキニョキと比較的新しいそうなタワマンが建ち並ぶ。が、足元の街路には緑地が整備されていて、緑に覆われた街並みは、なるほど快適である。



ところが、中心市街地では、老舗の百貨店(Hudson's Bay/Nordstrom)は軒並みすでに閉鎖されていた!日本の地方都市でも百貨店の喪失が話題になっているが、世界の人気都市で?もはや、郊外に流出したのか?確かめるべく、郊外拠点THE AMAZING BRENTWOOD)に足を向けると、今度はあると思っていたモールがない!?のである。東京でいうと二子玉川のようなところで、モールが閉鎖?!少なからずのショックを受けつつも改めて、営業してるオープンエリアを見てみると、新しいフードホール、テラスのあるレストラン、開放的なジム、ファミリー向けゲームセンター、そして、駅前広場から路面店が並ぶストリートが形成されている。モールのようにモノはたいして売られてない、が、確かに快適に過ごせる環境が整っている。見上げると、周辺はやはり、タワマン建設がたけなわである。



ここだけではない。別の郊外拠点(PARK ROYAL)では、アウトドアモールとインドアモールが併存してるという情報だったが、アウトドアモールの街路型ヴィレッジの路面店は健在だが、インドアモールはすでに北館一棟閉鎖、南館も空き店舗が目立つ状態であった。。。この地では、すでにリアルな商業施設、とりわけ従来の「箱型インドアモール」はもはや終焉か、、、


と思いきや、新しくオープンしたばかりのモール(Oakridge Park)があるというので、気を取り直して訪れると、そこは、11棟のタワマンが計画されている都市開発だった。その足元の緑地帯を屋上テラスとして、その下をつなぐ機能としての半地下空間のようなモール。中身はおおよそ日常的ではない、スーパーブランドが並ぶハイエンドモールと都市型フードホール(time out)であった。



背景には、人気都市ゆえの住宅ニーズの過熱で、凄まじい地価高騰に、単なる商業施設として土地を使うのは贅沢すぎる、非効率な市場環境になっており、上部に数千戸の住宅を乗せるミクストユースにしなければ投資リターンが合わなくなっているという。そこで成立する商業もハイエンドブランドに限定される。まさに、日本の超中心部で起きている「高建設コストと闘いながら、いかに高密度な付加価値空間を生み出すか」という 開発の縮図が、すでにバンクーバーの郊外拠点でも、ダイナミックに展開されていた。


実際、さっさと従来の箱型モールを閉鎖して、一次的な閉塞感は伴うものの、次世代に向けて都市機能拡張へと大きく転換するという方向性が、決然と見て取れた。街としてすでに「大きく舵を切った」のだと感じた。

bottom of page