プロデュースの仕事は締切厳守は当たり前。
ところが、リテールはというと心許ない。
自戒を込めて言うと、日々日々の営業時間をベースとする仕事、また、現場はハプニングがつきもの、という事情に決めたはずのスケジュールが押される。締切のない仕事はない、はずだが、融通がきく状態は無いのと同じ。自らに締め切りを課すことの重要性を日々噛み締めている。
日々に流されない為にも小さくとも一歩一歩と積み上げていくしかないので、その歩みを止めない管理が大切だ。が、ともすると、常態化していく中で、本来目指すべき目的が内輪の事情によって歪んでいく危険性も孕む。常に目的を振り返る時間を持つ必要がある。
一方、時間厳守のプロデュースでは、期限内に完成度を高める必要があり、ある程度の検討時間が必要だ。たまに、毎週ミーティングしたい、という要望もあるが、それではバタバタして目の前の事に対処してるだけで、ややもすると、俯瞰する視点が失われる可能性がある。先を見据えていくべきプロデュースの本来の機能が失われかねない。状況によっては、一旦、立ち止まる時間を作るのもプロデュースの役目だと思う。
概して、プロデュースの時間は、ある程度検討期間を持って数段一気登りする、感じ。
リテールの時間は、日々の積み重ねで一段ずつ登りながら、という感じ。
両方のビジネスを並行している実感である。
そして、両方に共通して大切なのは、その目的を見失わないこと。
そのために必要なのは、いずれも、最終的な受け手、つまり、お客様の目線に立ち返ること。
「お客様目線」で見返す時間を適宜持つことができるかどうか、である。