【vol.58】「こだわり」の水平線ーCasa CABaN HAYAMA
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更新日:10 時間前
「こだわり」を検索すると、妥協なく細部まで徹底して追求する姿勢、とある。「神は細部に宿る」という格言(20世紀のモダニズム建築の巨匠ミースファンデルローエ)もあり、それは一つの真理だと思う。ただ、どこまで細部にこだわるか?妥協なく?とは、その基準は全く用意されているものではなく、答えはない。それぞれ、その時の「判断」ということになる。これが難しい。
このホテルに一歩足を踏み入れると、随所に細部にわたる一つ一つの「判断」の集大成であることに圧倒される。
その奥に秘めたる夥しい数の「判断」にかけられた人々のエネルギーが、わずかなディテールの一つ一つに昇華されている。それでいて、決して押し付けがましくなく、そこはかとなく、全体の調和という言葉にしがたい雰囲気を醸しだしている。
目前に広がる海の水平線という稀に見る環境。ともすると、その景色に引っ張られがちではあるが、決して、景色に依存することなく、その景色をも、あくまで「判断」の一つの要素として捉えられてることが、このホテルの奥行きを形成していると思う。
実は、私にとってこの海辺は20年来見てきたホームビーチでもあるのだが、ここから見る海は全く違って見えた。数々のデイテールによってフレーミングされた海は、明らかに普段の景色ではない別格の価値を持って存在していた。
そこには、一つ一つの「判断」という答えのない永遠の課題に臨んだ「こだわり」の水平線が広がっていた。
「こだわり」の水平線ーCasa CABaN HAYAMA














