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【vol. 49】ダンジョン都市に「緑の広場」降臨ーGrand Green Osaka

  • sugiura909
  • 6月19日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月23日

大阪駅の地上に現れた大きな緑の広場。東京に比べて「緑の少ない街」と言われてきた大阪としては待望の「緑が主役」の街づくりである。

とはいえ、長年「地下ダンジョン」としても有名な大阪駅周辺、人々はどのように受け止めてるのか。

加えて、地元では「梅田」が通称でダブルネームでもあり、外からの来街者には決して優しくない街でもある。

地元目線と、インバウンド含めた外から目線と、さらに、タイミングとしては大阪万博が思いのほか好評で国内来街者も多い街びらきはいかがなものか? 大阪出身ゆえにあくまで謙虚な心持ちで臨んでみた。


正直、駅を降りても、どこで降りるかによっても、緑に行き着く前に超えないといけないハードルは多い。ビルや建物を掻い潜って、なんとか行き着く感じである。それぞれがブリッジや地下通路、地上道路も含めて繋がってるのだが、これがある程度立地を把握してないとなかなか難しい。さながら、ダンジョンが立体化した感じである。


それをおいても、その先に現れるグリーンの情景は変え難いものがあるだろう。ようやく、大阪にも21世紀が来た感すらある。

少し残念なのは、隣接する施設があまりグリーン部分とのリレーションが取れてないように思えることだろうか?

基本は箱型のビル群に囲まれていて、その下層部が商業施設で、大型店舗のファサードが面していて、少し威圧感もある。いくつかは、寄り付き装置としてのカフェなどもあるのだが、統一された外壁、ファサードの中に、その存在が埋没してる感がある。

ビル的な開発と、公園的なランドスケープの開発の狭間が生んだ結果なのか、、、

干渉的な役割なのか、公園に沿って、ラボ的なイベントスペース、クローズドな箱型の体験施設、官民合わせてのチャレンジングな取り組みが多数散りばめられてるようだが、名前も色々あって、認知されるのは時間がかかりそう。

総じて、もう少し「有機的なつながり」を感じられる仕掛けが必要になりそうだ。


とはいえ、緑が広がる環境、水飛沫をあげる噴水は誰にもわかりやすい。まだ完成していない公園部分への遊歩道ができれば有機的につながる散歩道になる。

「せっかち」でも有名な大阪人がどのくらい散策路を楽しむのか?環境が人の行動をどれだけ変えるのか?楽しみでもある。



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