【vol. 48】気づきが「店(=見世)力」ーVMDリアル店舗
- sugiura909
- 6月3日
- 読了時間: 2分
実際の店舗の現場では、日々お客様の動向によって、何事かが起こっている。いつも同じようにしてても、同じ1日はない。現場の「気づき」こそ、改善の出発点。なぜなら、お客様に一番近いリアリティがある。
弊社では、この春の組織変更で、改めて現場起点の取り組みにシフトした。が、言うは易し行うは難し、で試行錯誤している。いつの間にか、なんとなくこういうものと、染み付いた既成概念を一旦フラットにするだけでも難しい、、、それを是正するのは、やはり現場に立ち返ること。用意周到に計画した商品もいざ現場にとなった時、まず、その商品の意図が現場に伝わっているのか?そして、実際の現場では何か不具合が起きてないか?現場で商品が生かされてこそ、初めてその商品の意図も意味をなす。

もちろん、現場で伝えるべき相手はお客様である。その前に現場のスタッフが理解してないことには始まらない。
V MD=商品の「魅せ方」は MD=商品構成ありき。当たり前だが、商品構成が理解されてないことには、それを「魅せる」縁(よすが)がない。商品構成は、カテゴリーやジャンル、数量、色形、さらには、シーズン、オケージョンなどで分類される。それを一目でわかりやすく表現するのがVMDの原則である。お店からの「この時期、どんな商品をどのようにどれだけご用意しています」というメッセージであり、プレゼンテーションである。まさに、ブランドの世界観をお見世(みせ)するのが、お店(みせ)である。
が、お客様はそのようなことはお構いなし。自分が欲しいと思うニーズから、例えば、ギフトなら、相手を思い浮かべて、数や値段、体裁といった基準から、見ていく。そういった情報を的確に提供するのも、VMDの役割である。一瞥にして、いかに情報が見て取れるか?その一瞬が勝負である。そういう意味では、商品と商品の間のわずか数センチの間の開け方一つで、見やすさが違う。その数センチが十分に物を言うのである。そういった細かい「気づき」が、日々の現場で思わぬ力を発揮する。そして、その積み重ねがいづれ、「店(=見世)力」となっていく。