生活者動向調査では、情報収集・情報感度についても分析していて、情報活動の特徴が見えてきた。
情報活動に関しては、総じて、男性より女性が活発。これは、予測に難くないと思う。

特に、女性は、早く!が大切で、しかも、量も欲しがる傾向にある。というのも、女性は自分から発信することも多く、Instagramなど口コミ系のサイトをよくみる。なので、「誰が」発信してるか、「誰が」拡散してるか、が大切なポイントである。
それに対して、男性は、早くよりは量を多く収集する傾向が高い。男性は、どちらかというと、受け身で、発信するよりも、もっぱら収集メイン。なので、YouTubeなどの動画配信系のサイトを「ながら」見る感じである。
これに、男女だけでなく、未婚、既婚子なし、既婚子あり、のライフステージで見てみると、女性未婚は、収集も発信も情報活動は最も旺盛で、トップ。既婚子なし女性は、収集するが発信には慎重な面もある。これは、家族や地域社会などの社会性が増して、周囲を気にする傾向が見て取れる。既婚子あり女性は、とかく忙しいので、必要性を優先した情報収集やママ友情報などがメインになる。

男性は既婚子ありがトップで、女性の既婚子ありと共働きであり、家庭生活に必要な情報を同じように取る必要がある。未婚男性は、収集がメインの典型的な「ながら族」であるが情報活動はしている。既婚子なし男性は、既婚女性のパートナーの価値観を優先する傾向が高いので、独自の情報活動はさほど必要としていない。
なお、統計上の分類で、既婚子なし男女には、子育て卒業組も入るので、女性は自分周りの収集がメイン、男性は興味のあることだけ、
と、情報範囲が限られる傾向にあるのが反映されている。
このように、情報活動に関してヒエラルキー的な把握をしてみた。さらに深掘りすることで、情報提供の仕方も見えてくるのではないか、と思う。