年の瀬にあたって今一度、人々の価値観の変化を消費動向のトレンドとして捉えておきたい。
すでに人を動かすのは、モノからコトと言われてきて久しい。人を集める空間では、コト体験型、時間消費型のコンテンツは必須となっている。そして今、スマホから情報が溢れ、それを起点に行動するようになった人を動かすのには、イミが必要になっている。なぜ?WHY理由のイミである。
イミも、自分満足のイミ、自分を高めるイミ、他と比較した上でのイミ、誰かのお墨付きというイミ、誰かに自慢したいイミ、誰かと繋がるイミ、誰かと一緒のイミ、誰かのためになるイミ。。。
利己的なイミから、利他的なイミへ。物質的な欲求が飽和になり、時間的な体験に加えて、精神的な充足を求めるようになり、社会における価値というイミに向かっていく。
端的に言うと、欲しいものを手に入れる=モノ、それを使っている様子をインスタにあげる=コト、そして、そのことが誰かの役にたっていることをシェアする=イミ。例えば、この季節クリスマスケーキに欠かせない苺。実は最近地元で後継のいない苺農家さんに同級生が参画したことをSNSで知った苺をネットで購入=モノ、地元仲間とのクリスマスパーティーでその苺が華やかさをそえる「リア充」な様子をインスタにあげる=コト、同時に、この苺を買うことで実は苺農家さんの次世代育成を応援してることを付け加える=イミ。そうして、この苺を買った本当の価値=応援を伝えることで、さらに「共感」を拡めていく。
あまりにもモノも情報も溢れている世の中で、さらに物価の上昇、円安という状況の中、「共感」という価値観が消費意識の鍵となる。
『共感』が道を開く。
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