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【vol.24】  仲秋の名月と団子

今年の仲秋の名月は9月29日。縁側で月を愛でて、ススキに団子をお供えして、、、とても昭和的な風景。すでに知ってる人も少ないと思う。今は、コンビニやスーパーでかわいい三段積みのお団子を見て知ることが多いと思う。どのくらいの人が、月見団子の由来を知ってるかは別にして、少し季節を感じる風物になっている。提供側としては、小さいがシーズンモチベーションの一角をになう商品として定着してると思う。


元々、月見団子は、秋の収穫に対する感謝の意味や次の季節の豊作を祈る意味などを込めてお供えするもの、という。まずは、純粋な豊作祈願だと思う。が、それはそうとして、実は農家にとっては、新しく収穫した新米を鋭意販売していく一方で、昨年の米の在庫をどうするか?という問題の解決策ではなかったか?在庫を古米にぜず、団子というワンランク上の加工品に仕立てて、恭しくお供物とし、そのお裾分けをするという行事ごととした。そのお裾分けには、皆ありがたく喜んで対価を払う。としたら、素晴らしいマーケティング施策ではないだろうか?


イミ(祈り)をコト(行事)としてモノ(団子)を動かす。



とりあえず、目の前の課題解決だけだった時代は、フードロス対策とか、サステイナブルだとかあえて考えずとも、そこには「道理」があった。実利を伴った納得感があった。売り手と買い手が共に満足し、さらに社会貢献にもつながる「三方良し」とはこのこと。そういうものが受け継がれていく。。。

などと、徒然に思いながら、今年もお団子をいただいている。。。


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