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【vol.11】“サステイナブル”な開発ー「ソーシャルホーム」というDNAが生かされる新潟伊勢丹

2020年ー21年に手がけた新潟伊勢丹のリニューアルコンセプトは、「ソーシャルホームデパートメントストア」。街の中の家のように居心地が良いけれど、人々が何気に集まってきて交流の輪が広がっていく。その中心には、「サークル」という人々を惹きつける空間を計画した。例えば、家のリビングやテラスのような空間。そこは心地よく時間を過ごしながらも発見や体験に満ちていて、その雰囲気がフロア、館全体、そして街に広がっていく。

1階は、暖炉を囲んでくつろぐイメージの「サークルダンロ」街のロビーのようにコーヒー片手にくつろげる、誰でも気軽に集える街の過ごし場として。

2階は、「サークルビューティー」Z世代にむけて、セミセルフで自由に選べて試せるコスメ。気軽にいつでも立ち寄れ、遊んでつながれる、新しいビューティー体験の場。

3階は、「サークルサロン」上質な空間でパーソナルサービスも受けられる。アロマ、ネイル、カラー診断、ブランドの垣根を超えたフィッティングルームで充実のお買い物体験を。「サークルフィット」は足に関わる全て解決できる場。

どれも街にとってかけがえのない存在、過ごし場。


そして、4階は、、、実は、地域と社会に寄り添う、次世代に向けた“サステイナブル”な計画を進めていた。。。が、諸般の事情でペンディングとなっていた。。。

その後この3月に、4階に「サークルセレクト」、5階に「サークルライフ」がお目見えした。エスカ周りにぐるっと円弧を描くゾーニング、デザインのテーマであるヒュッゲをイメージした仕様は、「サークル」としてのあり方を踏襲されたもの。各階のつながりも連続されて、そもそもの提案意図が受け継がれ、計画が続行されている。

「ソーシャルホーム」というコンセプトがDNAとして、埋め込まれたことにより、さらに次を生み出していく、まるで生命体のように。“サステイナブル”=持続可能な計画の循環を生み出している。


ともすると、企業は担当者が変わると、全く白紙に戻して全く違う計画をしてしまいがちである。が、それほど無駄なことはない。それが、街全体の先を見据えて考えられたDNAたるコンセプトであれば、それを生かすことこそが、街にとっても企業にとっても“サステイナブル”といえる。



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