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【vol. 33】  春は、始まり?


以前【vol. 23】に「秋は商業の始まり」というのを書いた。秋=収穫の時期に由来する。一般的には、日本の年度の始まりは4月なので、「春が始まり」というイメージがあると思う。が、この年度が4月になったのも、実は、秋の収穫から来てるという説がある。収穫後の税収が終わるまでが一区切り、とすると春になるという算段。今も確定申告は3月15日まで、新年度は4月1日から。そして、年度を挟んで、別れと出会の季節となり、ちょうどその頃に、日本列島を桜前線が北上する。桜は日本人にとってとても情緒的な特別な存在となった。各世代ごとに桜を冠した名曲がたくさんある。桜が咲けば、人の気持ちも華やぎ、「さぁ、始めよう」という気持ちになる。新たな仕事=田植えを始める前に、モチベーションアップに最適と、田に神をお迎えするという名目で花見という行事が生まれた。



が、飲めや歌えやという光景も今や昔、コロナで随分と遠のいていたが、今春はどうだろうか。宴会に供する商品を提供してる各社の商品開発はいかがなものか?宴会がなくても、桜は季節の風物詩としてマーケティング的には活かせる商品ジャンルもある。身近な例では、お菓子。弊社で展開してるフェアリーケーキフェアでは、「フェアリークリームウイッチ サクラ生バターサンド」「フレッシュカップケーキ さくら」などを期間限定で販売している。



さて、この年度末を前に人事異動をする企業も多い。プロジエクトの多くも年度末に一段落する。担当者が代わり、引き継ぎなどがあり、再開するにしても時間がかかる。責任者が代わるとなると、今一度見直しになるプロジェクトもある。一方、新たに生まれるプロジェクトもあるだろう。が、本格的に始動するまでの準備期間がある。いづれにせよ、春はプロジェクトが停滞する傾向にある。これが毎年、である。始まるための助走期間、助走があればこそ、飛躍も期待できるというものの。。。


春だから、今動く商品。春だから、次への布石となる期間。リテールとプロデュースの二刀流、季節指数の違いをうまく活かせないものかと毎年思う、春である。



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