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【vol. 31 】「外から中を見る」


私たちは、プロジェクトで、全国のいろんな地域に関わるチャンスがある。実際、北海道から、沖縄まで、稀に海外も、様々な地域の案件に関わってきた。我々は、どの地域に対しても固定概念なく、どこも俯瞰して見る、一歩引いて見る、そのための訓練をしてきた。しかし、その地域の人々は、ともすると、近視眼になりがちで、その良さに気づかないことが多い。どちらかというと、良くないところばかりをあげがちである。


もちろん、物事には、良いところも、良くないこともあり、様々な事柄を生み出している「構造」が潜んでいる。我々は客観的に外からの目線で、内包する「構造」を明らかにして、整理分析し、良いものを発掘抽出し、際立たせ、再編する。また、良くないことは、ただ排除するだけでなく、考え方次第で、裏返せば良いことに変換できないか、つまり、「デメリットからメリットを生み出せないか」を考える。外部から見れば活かせることがある場合も少なくない。それこそが、外部目線の一番の醍醐味だ。


「外から中を見る」という考え方を紐解くと、外の人だからできる意味、中の人こそだからできる意味、それぞれの意味をきちんと整理してその役割を考えておくことが重要だと思う。そして、外の人の意味と中の人の意味の関係性を構築して、新たな「構造」をつくり出すこと。



外からの目で気づくことはできるが、中からの心、気持ちがないと何ごとも形にならない。

外から、変化は促せるが、本当の改良は中でやらないと結果につながらない。

外への拡散はできるが、それが中の成長にならないと続かない。

このように、外と中の関係性がうまく交わって機能することが必要だと思う。


ここで、本当に大切なのは、外からだけの視点では物事は成り立たないということ。内部の状況を把握して、中から自発的に動いていくような筋道をつけること。内部の変革こそが、原動力になる。「外から中を見る」は、実は中の人を動かすための外からの新たな「構造」づくりに他ならない。

そして、この新たに生み出した「構造」も、実は、経年劣化する。常時伴走しなくても、ある程度の期間をもって、また、「外から中を見る」機能を駆使して、リノベーションすることが肝要だと思う。

事業は生きもの、定期的な健康診断が必要なのは、人と同じである。



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