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【vol.13】「タイパ」の行方は?ーWeb調査から、その2


商業施設の滞在時間が短くなっている。年齢、属性を問わず、軒並み短くなっているのはマーケティング的には稀有な現象だと思う。コロナ禍で誰も彼もが行動を制限されたのだから、当然といえば当然だが、この現象がどうなるのかに注目したい。

直近の他施設の情報も加味すると、滞在時間は短く、客数も減少、但し、客単価は上昇、売上増というところもある。つまり、限られたお客様がパッときて高額商品を買っている、ということになるが、その前後に棒グラフには現れないストーリーがあると思う。SNSや口コミサイトなど様々なweb情報ですでに来店の前にほぼ買い物の概要が固まってることが多い。ファッションなどは、等身大の店舗スタッフのコーディネートSNSのはたす役割も大きい。店舗スタッフともSNSでやりとりして、来店は予約して、現物を確認したり、試着したり、最小限の時間に留まるように準備されている。来店目的が明確なので、タイパ(タイムパフォーマンス)が良い、というわけだ。これからはその傾向が若い世代を中心にますます普通になっていくのだろう。


買い物には時短のタイパを求めるが、一方で時間をかけること自体を楽しむ傾向もある。アウトドア、キャンプ、ゴルフ、サウナ、ボードゲームも流行っている。レストランでの食事やコンサート、観劇、アート体験、そして、旅行。体験そのものが商品であり、時間をかけただけのクオリテイがタイパなのだろう。ここでも、そのクオリティを担保するための情報や手配も全てSNSやwebから。但し、その情報源は生身の人間の体験によるところが大きい。


タイパという概念からもSNS、webを駆使してのマーケティング、施策がますます重要になっている。今のところ、生身の人間の体験が元になっている。ところが、まだまだトライアンドエラーなうちに、生成AIがやってきた。どうなるのか。。。


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